世尊よ。悟りを求め世の人を救おうとする心を未だ起こさない者は、どのように悟りの果としての智慧を得るための内的原因を得るのであろうか?
生命のあるものすべても、このように、心性が愚かで、一切の道理にくらいために、生まれては死に、死んでは生まれる苦しみと迷いの大海にいて、諸々の行き交う船に乗っているのである。もしも、大般涅槃の猛烈に利益のある風に、縁によって廻り逢うことができたならば、すなわち速くこの上ない道の岸へ到達できる。もしも、縁によって廻り逢うことができないならば、当然、永い間、連続して計り知れない、生まれては死に、死んでは生まれる苦しみと迷いを繰り返すであろう。ある時に、船が破壊したならば、地獄や畜生や餓鬼に堕ちるであろう。