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  <title>５枚の世界</title>
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  <description>★「５枚以内」のごく短い掌編を集めてみました。「TexpoCafe賞」をいただいた「ファミレス午前５時」もここに収めてあります。この枚数はネットでも気軽に楽しめる枚数だと思います。少しずつ増やしていければと考えています。</description>
  <dc:title>５枚の世界</dc:title>
	<dc:creator>月子</dc:creator>
  <dc:date>2010-03-14T16:05:32+09:00</dc:date>
  <dc:language>ja</dc:language>
  <dc:rights>2007- Brazil All Rights Reserved</dc:rights>
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<item rdf:about="http://texpo.jp/texpo/disp/31404/">
  <title>ファミレス午前５時</title>
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  <description>ファミレス午前５時

　24時間営業のファミレス。午前５時。客はまばら。辺りはまだ暗い。
　――いきなり三人の男が入ってきた。
「いらっしゃいませー」ウエイトレスの葉山理香は反射的に頭のテッペンから抜けるような自慢のアニメ声で男たちを迎えた。が、次の瞬間思わずギョッとして息を飲んだ。三人の男の内、二人は見るからに『指が何本かないかも知れない』業界の人に見えた。左の男はパンチパーマで紺の縦縞のダブルスーツに『ぶっとくて派手じゃなきゃネクタイって呼ばねえだろ』的なネクタイを締め、右の男は坊主頭にサングラス、白のダブルスーツに身を包み、黒いシルクのシャツは第三ボタンまで外され胸元には『どう見たってカタギじゃねえだろまいったかゴルァ』的な金のキヘイ・ネックレスをちらつかせていた。
「あ、お煙草はお吸いになりますかぁー」理香が心なしか震えた声で訊く。「吸うよ」と坊主頭が野太い声で短く答えた。二人の男は一人の男を両側から抱えるようにして立っている。二人に支えられた真ん中の男はごく普通の中年男に見えるが、泥酔しているのかぐったりとしている。着ているスーツも履いている靴も明らかに高そうだ。</description>
  <dc:date>2010-03-13T19:42:31+09:00</dc:date>
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  <title>雪だるまな中国人</title>
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  <description>雪だるまな中国人　※２ちゃんねる創作文芸板「雪だるま祭り」参加作品。

 

　わたし中国人ね。意識失ってたね。目が覚ましたら雪だるまなってたね。そう、雪だるまね。
　わたしチャイニーズ・マフィアね。中国のヤクザね。でも下っ端の下っ端よ。キンピラね。いや、チンピラね。あらら日本語難しいよ。日本に来てまだ１年くらいね。
　わたし今ビルとビルのすき間のどじ裏にいるね。どじ裏で頭から血液が流れてるね。シャツも真っ赤ね。腕とかも真っ赤ね。もうすぐ夜が明けるね。でも動けないね。
　わたし雪だるまね。夜にヤクザ抗争あったよ。ほかの組織と喧嘩ね。ひどがったよ。わたししこたま殴られたね。殺されるかとおもたよ。ホゴホゴにされたよ。歯が折れてるよ。アラバ骨も何本か折れてる思うよ。
　頭がぼーっとしてるね。血液がそこら中からダラダラ流れてるよ。からだ中が痛いね。でもどこが痛いのかもわかんないね。わかんない。なんか痺れてるみたいな感じね。全身ね。感覚ないよ。
　とにかくわたし雪だるまね。動けないよ。寒いね。もうすぐ死ぬがわからんね。生きれればいいね。わからんね。日本に来ればいいことあるとおも</description>
  <dc:date>2010-03-13T19:14:27+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://texpo.jp/texpo/disp/31406/">
  <title>雪だるま教</title>
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  <description>雪だるま教　※２ちゃんねる創作文芸板「雪だるま祭り」参加作品。
 

　どうやら私のあずかり知らぬところで『雪だるま教』なる怪しげな宗教が、世界中に深く静かに浸透しているらしい。そのことを初めて知ったのは高校時代からの友人で、今は大学で宗教学を教えている佐々木からだった。私と彼はいわゆる壮年を迎え、人生の折り返し点をとうに過ぎようとしていた。
　それは彼と行きつけのバーで軽くスコッチを飲んでいたときの話だ。
「発祥はアメリカのコロラド州らしいんだよ。あそこはよく雪の降る地域だ。向こうではスノーマンズ・チャーチと呼ばれている。教祖はジョージ・スコット・スノーマンという男で、信者は氷でできたスノーマン＝雪だるまの小さな像をご本尊にしているらしい」
「ほお？　そんな話は初めて聞いたよ」 私はウイスキーグラスの氷をカラカラともて遊びながら言った。
「そりゃそうさ。この話は絶対秘密にしといてくれよ。宗教学関係者の間でもタブーになってるんだ。あまりあからさまにすると何が起こるかわかったもんじゃない。なにやらフリーメーソン並みの秘密組織らしいんだ」
「で、そいつはどんな宗教なんだ？」</description>
  <dc:date>2010-03-13T19:15:04+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://texpo.jp/texpo/disp/31407/">
  <title>豪田家の雪だるま</title>
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  <description>豪田家の雪だるま　※２ちゃんねる創作文芸板「雪だるま祭り」参加作品。

 
「わー、雪だあ」「すごーい」「きれいねー」「真っ白だー」
　前日から降りつづいていた雪は目に映る景色を一面の銀世界に変えていた。何もかもが白い。真っ白だ。街中に白いお化粧を施したような美しい雪景色だった。普段はあまり雪が降らないその地方も、20年振りの大雪だとテレビのニュースが興奮気味に伝えていた。
「おーし、みんなで雪だるま作るぞー」
　豪田家の主、豪田武は野太い声で言った。「わーい」「やったー」「作ろう作ろう」子供たちのはしゃぐ声が響く。豪田家は四男六女、なんと十二人の大家族だ。あとニ～三人増えればテレビでよくある大家族のドキュメンタリーにでも出られそうな勢いである。
「じゃあみんな、あったかい格好して、長靴はいてねー、手袋も忘れないでねー」
　母親の美智子がにこやかに子供たちに笑いかける。そうして豪田家の十二人はさっそく近くの公園へと向かった。公園ではすでに近所の子供たちが集まり、雪遊びでにぎわっていた。
「よーしみんな、一人、ひとつずつ、雪だるま作ってみようかー」
　武が号令をかける</description>
  <dc:date>2010-03-13T19:15:31+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://texpo.jp/texpo/disp/31409/">
  <title>だからマイクは固定しろと</title>
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  <description>だからマイクは固定しろと

ホワイトハウスで記者会見を始めようとしていた大統領が、ふとよろけた拍子に演台のマイクを倒してしまった。
最前列の記者はそれをよけようとしてまわりの記者にぶつかり、記者たちは次々と将棋倒しとなった。
一番後ろにいたカメラマンはぶつかった拍子に廊下に飛び出し、
今度は廊下を歩いていたホワイトハウスのスタッフとぶつかった。
スタッフはよろけながら階段を転げ落ち、階段下にいた警備員にぶつかった。
警備員はぶつかった拍子に思わず『緊急消防通報ボタン』を押してしまった。
ホワイトハウスからの警報に驚いた消防は大急ぎで消防車を走らせた。が、あわてていたため交通事故を起こして横転した。
横転した消防車に今度は大型タンクローリーが突っ込んだ。たちまちあたりは火の海となった。
飛び火した火は付近にあった精神病院に燃え移り、入院していた患者たちが次々に脱走した。
患者たちの一部はゲラゲラ笑いながら木材の切れっ端に火をつけてたいまつにし、街中を走り回った。
たいまつの火があちこちで投げられ、そのうちのひとつが刑務所に飛び火した。
刑務所が燃え囚人たちが脱走</description>
  <dc:date>2010-03-13T19:33:48+09:00</dc:date>
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  <title>小説を書く私</title>
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  <description>小説を書く私

何を深呼吸なんかしちゃってるのよ。私は今、小説を書こうとしている。が、この小説には主人公というものがいない。ワインでも飲もっかなー。なぜ主人公がいないかと言うと私はこの小説の作者であり、私が「この小説には主人公はいない」、と宣言したのだから、主人公などいるはずもないのである。作者が「主人公はいない」と言っているのに「いや、いるはずだ」などとイチャモンをつける読者などもいるはずもない。いやいたりするのだがいないことにする。あのさーもっとやさしく言ってくれないかな？　が、ときどき、そのような意図で書いたわけではないのに、いや、その意図自体が問題だ、などという読者もいるにはいるのだが、まあどうでもいい。私は今、パソコンに向かっている。パソコンに向かい、小説を書こうとはしているのだが、さっきからコーヒーを飲み、煙草をつづけざまに吸いつつも、一行も書くことができない。だから後でちゃんとやっとくって言ってんじゃない。……ここで作者は突然、気が変わった。飲んでいるのはワインじゃなかったのか？　作者自身が「気が変わった」と言っているのだからまちがいない、気が変わったのだ。どうでもい</description>
  <dc:date>2010-03-14T16:05:30+09:00</dc:date>
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