覆面座談会
司会「本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。遅くなりましたが,ただいまより鉄火場大賞覆面座談会を開きたいと思います。まず全体の感想を一言ずつお願いします」
「覆面座談会ということで、もう目いっぱい上から目線で言わせてもらってもいいでしょうか? 」「良いんじゃないでしょうかねえ」
「じゃあ言わせてもらいますけど、『思ったよりレベルが高かった』と思います」
「それは下から目線だろ。なんか媚びてるし」
「そうゆーの無しでいきましょう」
「企画に無理があった。」
「けっこう叩かれましたからねえ」
主催者 「基本的に一人か二人粘着されてた方も見えましたが、おおむねみなさんまじめに参加されていてどちらかというと恐縮してしまいました。最終的に面白さという曖昧なものを採点しようというのにはやっぱり無理がありましたね反省してます」
「ジャンル的に多種多様なものが集まり面白かった」
「総評としては、思ったよりレベルが高くて、みなさんすごいなぁ、と感心しました(本音)。ただ、読んだ日の気分などによって、得点に波動があるかもしれないので、参考程でお願いします」
「逃げたな」
「逃げましたね」
「審査委員がもうちょっと多数いれば、平準化できるんでしょうけれど……」
司会「特に印象に残った作品などありましたら」
「そうですねえ、個人的にこの人プロじゃないのと感じたのが「西野一族」と「ライノーツ」。ラノベとか詳しくないんですがエンタメ系の裾野は広いようですね。「希望があります」と「桜館」は、とにかくうまいんだけどちょっと評価に困りました。読後感が良かったのは「蝶の夢」。「永く廣澤家の」は最後着地に失敗してて残念。「あなたにそばに」はもうちょっと感情移入できてたら押してたかも」「あたしは、「ライノーツ」「永く廣澤家の」「最後の晩餐」この3作がとくに気になった作品群で、頭ひとつ抜け出たかなという印象でした。」
「採点した結果のトップ3は「西野一族の憶測」「桜館の女」「ライノーツの船」ですが、個人的に好きなのは「ライナーノーツの船」だったりします」
「ライノーツ人気ありますね」
「結果に残らなかったのが残念です」
[本] 鉄火場大賞(第1回大賞作は猪駆かんつさんに決まりました。)
司会「それでは点数の上位のものから個別に感想など」
「まず大賞作最後の 晩餐 猪駆 かんつ さん」
[本] 『最後の晩餐』(猪駆 かんつ)
「動きの少ない作品ですからこれを押すのはどうかと迷った部分もありますが、筆力というか緊迫感というか見事だと思いました」
「最後の晩餐は 欠点があまりない作品で、個人的にはたしか次点だったような気がします。」
「シリアスすぎた?」
「ええ、どちらかというとあたしは、廣澤家のほうをユーモラスな筆致という点で高く評価して次点にしました」
「しかし最後の晩餐にも高得点をつけた」
「なんといっても緊迫感がすごくて、作品全体を通じてのテンションの持続はぴか一でしたからね。暗闇に浮かぶ荒れ果てた美人の顔、音だけの殺人の気配、しだいに明らかになっていく人物たち、暗闇のなかでダイスを探す男、映像にすると暗すぎて成立しない絵が、文章だからこその鮮明さで不気味に浮かびます。規定分量に対してのバランスも非常によくて、一気に飽きずに読み通して、しかもきちんと「読み終わったーーー」と満足のある完結を迎えていました。」
「面白かった。リアリティを重視したような書き方のためか、こちらもリアリティを重視してしまい「ここはつっこみどころだろ」と思ったりもしたのだけれど、終盤の緊張感のある場面でひきこまれました。「自分も、そこにいる感覚」になれる良質な作品だと思います」
「永く廣澤家のキッチンに向かって 山田佳江さん」
[本] 永く廣澤家のキッチンに向かって(山田佳江)
「描写とか運びとか上手いんだけど最後が残念。」
「あたしの個人的な好みに合致したのは、実は廣澤家で、タッチがすごくうまい。」
「うまいですよねこの人」
「およそ文章として非の打ち所がない。ユーモアあふれるしかもタイトな文章で飽きないんですよ。」
「大事に優しくそれでいてしっかり書かれてる」
「リズムもいい。登場人物の描写が一番的確な気がします。ラノベレベルだったら既存の作家さんよかこの作家さんのほうがはるかに上だと思います。」
「ライトノベルというよりもっと他のところで修行を積んで来た感じが私はしました」
「入れ替わり嬢さんは最後で減点してたけど、あたしはあれでいいような感じでした。」
「うーん、すいません」
「あ、あえていえば、この掌編そのものをどういう位置づけにおいてるのかなって疑問があったかな。なんつのかな、これで完結ってわけでなくて、「となりの山田君」とか「あたしんち」みたいに延々と続くファミリーものの一編と とったほうが魅力的な気がしたんですよ。」
「サザエさんとか」
「それはちょっと…」
「日常描写(非日常?w)だけで十分価値がある。ただ、完結した短編として捕らえると、最後の〆が弱いというのは否めないかな。。。」
「深いのか、深そうなのか、よくかわらない。……と穿って読んでしまいたくなるような作品でした。内容と枚数が合っていないのかもしれません。」
「となりの山田君なんて読み方によっては相当深いですよ」
「どうとでも読めるってのがすごい」
「あと、個人的に、なんかなぁ、と思う点は、子供の大人びた様子が、あまりにも「大人が考える大人びた姿」っぽすぎるなぁ、と。(小学生の甥と姪が3人いたり、ほかにも大人びた小学生と話をしたことがあるのですが、「世界を知っている」という大人び方というよりも、「知らないことが多すぎるのに達観している」という大人び方で、そういう子供達を見ているせいか、なじめず)ただ、引き込まれる文章力だけはたしかだよなぁ、とか思ったり。」
「でも、こういった子供もいますよ」
「居てほしくないという願望かも」
「ライノーツの船 茶屋休石さん」
[本] ライノーツの船(茶屋休石)
「ライノーツは文章に詩的表現力を強く感じました」
「そういえば詩的ですよね」
「SFとしての舞台設定も美味しい。美しい。」
「SFの美味しいところをよく知ってる作家さんだなあと私も感じました」
「ただなんというか消化不良気味で、とくに中盤以降の流れがおそろしくわかりにくい。カバの村長さんの存在の重みも最後のオチとして扱えるほど書き込まれてない。未整理?という印象で減点しちゃいました。」
「人気があったにもかかわらず結果的に大賞を逃してしまった原因は何なんでしょうね」
「誤字をあまり発見できない私でも、かなり誤字を見つけてしまいました。」
「ありましたね(と採点表を見る)」
「ただ、誤字が多いから、素晴らしくないコンテンツ、売ってはいけないコンテンツ、だとは思えません。」
「おお」
「書き殴られた文章のひとつひとつから発せられる感情が、私の中に染みこんできて、「インターネットの、全く見えないあちら側から発信された言葉を、たまたま受信できた喜び」
を感じることが出来て、なんか心で泣きそうになりました。そうした何気ない喜びがとても心地よかったりします。」
「いいんですよねこれ」
「西野一族の憶測 島田さえこさん」
[本] 西野一族の憶測(島田さえこ)
[本] 短編集:頭痛(島田さえこ)
「短編推理として秀逸。 微妙だったのは最後の解決がどたばたと進んでしまった点。」
「確かにどたばた感はありましたね」
「面白かったです。怖さもあったし、ちかちゃんのなんともいえない可愛さも好きです。」
「キャラ立ってますよね」
「島田さんの作品は「おれのファーストコンタクト」しか読んだことがないのだけれど、文章表現が私個人にマッチしています。読みやすい。そして、人物の感情を入れるのがうまいなぁ、と。」
「文章も上手い」
「ただ、個人的に、浪人生とはいえ、子供が大人びて推理するっていう内容は、ほかにも言えるけれど、あんまり馴染めないんですよね…子供らしさのある推理がほしい。」
「また難しい事を」
「この人はその難しいことができる人だと思います」
「桜館の女 アイリスさん」
[本] 桜館の女(アイリス)
「苦節何十年作家を目指して日々修行してます、もう計算づくですから私。と感じてしまいました」
「何度も読んだからじゃない?」
「「桜館」は筆がうまい。情景描写が見事です。」
「でもちょっと減点してますよね」
「減点になってしまったのは、男の扱いでして、主人公は最初に「体で支払う」ことをある程度覚悟してたんですよね。で、彼がそれはいらないことに非常に安 堵している。しかし公平さという意味では借りを感じていたと思うんですよ。それなのに、強姦されることに殺意を覚えるほどに怒る。それが写真家としての彼にとって背水の陣ともいうべき手段であったということも理解したはずなのにです。」
「そう言われればそうですね」
「ここんとこがあまりにも一方的な気がしたんですよ。で、その一方的な印象はストレートに「作品の浅さ」という評価につながっちゃいました。写真家としての彼の葛藤をもう少し書き込むと、多分もっと深い作品になったんじゃないかと感じました。」
「私は堪能しました。すごく面白かったです。イノさんのイメージ、主人公のイメージ、とても頭で描きやすかったし、それは、「平易な設定」という意味ではなくて、面白くてイメージしやすくて、という意味で。桜館について頭の中であれこれと世界が広がりました。」
「平易な設定とイメージしやすいってのは根っこがいっしょですから感じ方しだいで難しいところですよね」
「『「一番悲しいのは、イノさんがわたしの訴えを無視して撮影を続けていたこと。唇に満足そうな笑みを浮かべて。』ここが、なんか軽い感じがして、ちょっと残念。おもわず綴っちゃったのかもしれないけれど、もうちょっと悪酔いしているような感じの方が好き。」
「いい作品なんですが読者を選ぶところがありますね」
「皆様のNHK地域スタッフ あやまり堂さん」
[本] 皆様のNHK地域スタッフ(あやまり堂)
「いや、面白かった。つか、思わず検索かけちゃいましたよネットで。」
「実は私もです」
「そしたら出てくるのよね、地域スタッフの問題点が、。、、なるほどーーーこういう世界があったのかと目からうろこでした。で、減点の対象になったのは、実あ、その検索のせいです。出てきたものとこの作品の主題の練りこみ具合との差がもう一つほしい。「ほう」と思わせるものがもう少し必要だったと感じました。」
「うーん。私も同じような経緯と印象だったので言ってることがよくわかります」
「リアリティのある生活の断片がうまく切り取られているように思えました。読んだ中では、数少ない「時間を感じさせない」没入感がありました」
「読みやすかった」
「でも 「売れる小説」というコンセプトで、あえてネット上で発表するには、分量的には、もうちょっと長く読んでみたかったです。何かの物語の序文、といった感じ。もちろん、このままでも、「ある一風景」として浸れるのですが、これだけで留めるのは、ちょっともったいないなぁ、と思ったものです。」
「もう一歩踏み込んでくれたらと読者が感じてしまうのですよね。今は読み手も情報を簡単に見つけますから」
「書き手にとっては難しい時代になりましたね」
「その中でここまできたならあと一歩とか期待しちゃうんですよねえ」
「蝶の夢 spinさん」
[本] 蝶の夢(spin)
「これは、題材が難しい。 というのが一番の懸念です。 本当に自殺を目前にしている人がこれを読んで、心に響くだろうか?ということを問いたい」
「声を大にして」
「いや小声でもいいんだけど」
「予定調和的な筋立てにいらいらするのではないかと思ったしだいです。一方、自殺とはあさってに立っている人にとっては、どうだろうか?そうやって考えていくと、この作品自体がどういう読者に向かって書かれているのか?が非常にあいまいになります。」
「『私』に向けて語ってくれてないとおっしゃる」
「自分には語りかけてくれてたから私はいいと思いました」
「麻子への想いがあれば、もっと欲しかった。こうした“葛藤”というのは、わかっているつもりなのだけれど、エンターテイメント性を売りにするような作品ではないぶん、もうちょっと生々しい「感情」を味わいたかった」
「けっこうエンタメしてると思うけどなあ」
「読む人によって感じ方の違う作品でしたね」
「綺麗さ、が見え隠れして、それが逆に、私の肌には合わなかったかもしれません。完成度は高いと思います。」
「言葉を映像化する技術に長けてる人ですからこの人は大丈夫です」
「何が? 」
「いやなんとなく」
「希望があります 焚き火さん」
[本] 希望があります(焚き火)
主催者「この方は無理を言って出てもらった雑誌掲載の経験のあるつわものです。」
「なんと原稿料も貰ったそうです」
「いいなあ」
「純文学ぽいです。うまさで言ったら一番じゃないでしょうか。」
「いや、希望なんかないよねこの女。って突っ込み待ってるでしょ?この作家さん。」
「ええーーーっ」
「いまどきの若い女性がこんなんばっかしだったら世の中まっくらですわ。」
「確かに」
「ある意味、反吐が出そうな心理をえんえんと書いてみせることで成立している作品。価値はかなりあります。つか、もしかしたら今、切実に必要とされてる文章かもしれないと思った。」
「どこかで切実に必要とされてる感はありますよねこの人の文章」
「ただし作品として評価すると、あたしは2度読みたくないので減点してしまった、、、すまん」
「作品というより作品世界が好みではなかったと」
「読みやすいし、描写力もあると思います。「私には希望があるのです」と表現したい気持ちも伝わってきます。ただ、なんだろう、主人公の表情がよく見えないんですよね」
「見えませんか」
「できるだけ“焚き火さん”という作者自身の個性を排除して読んだつもりですが、主人公の独白が、変に冗長すぎて、リアリティ重視っぽいのに、“読み物の世界でしか生きられない登場人物”っぽさが文体から伝わってきて、どうしても、生々しさを感じられませんでした。」
「あえてここを狙ってきたのだとしたら?」
「ないない」
「葉っぱのコラム(仮) 葉っぱさん 」
[本が存在しない、もしくは非公開です]
「気楽に書いてるように見えてけっこう難しいんですよねこうゆうの」「気楽に読めすぎるので減点してしまいました」
「賞のコンセプトが「売れる小説」なのですが、当方、そもそも小説の定義がよくわからないので、選考対象外とはしませんでした。」
「広義の小説であると」
「コラム書きとしての慣れ、みたいなものがあるのでしょうか、どうもクスッとさせられるのです。」
「異質というか…小説とは別のほうから弾が飛んでくる感じしますよね」
「バカバカしさの生み出し方を心得ているなぁ、というか。」
「狙ってできるのがすごいです」
「ただ、内容に厚みが欲しかったなぁ、と思いました。」
「もっと長く書けと」
「いや長さじゃなくて」
「内容に“意外すぎるはっちゃけ感”があってもいいかなぁ、と思いました。語られている内容は、常識的なことを抜け出していないんですよね。いい意味でも悪い意味でも。そこを打破した、意外性のある主張なり語り口なりストーリーなりがほしかったなぁ、と思いました。」
「ストーリーのないものは認めるわけにはいかんと」
「コラム完全否定宣言」
「いや、広義の小説です」
「5人姉妹の新年会:歴史ロマン なっちの迷推理? Dr.サトールさん」
[本] 5人姉妹の新年会:歴史ロマン なっちの迷推理?(Dr.サトール)
「もっと動けよっていう…」
「いやこれは面白かったです。戯曲形式の歴史コラムって感じで。」
「意見が分かれた」
「ただし、“5人姉妹”という設定(作者さんの武器かな?)が活かしきれてない、というか、マイナスに作用していたように思えます。5人姉妹という設定が最初に出てきて、それから、しばらく頭がついてゆけませんでした。」
「地の文がほとんどありませんからねえ」
「推論で進んでゆくので、当たり前ですが、穴がボコボコでしょうが、それを自覚した上で、面白い歴史ストーリーが組み立てられているので、なんかよかった」
「そこに価値を見出しますか」
「途中で「歴史ミステリーと種の保存の関係」について考えちゃいました(種の保存のためには、意識的にも無意識的にも、淀さんや市さんは、そうした意思決定をするのかもなぁ、とか)日本史は苦手なので、オリジナリティがあるかどうか、個人的には判断できませんが、「へぇ」と思ったので、独自性アリと考えます。」
「シリーズものになってるんで先が楽しみです」
「審査員に歴史好きが集まってたら大穴でしたね」
「この隙間はありだと思うんだけどなあ」
「付き人探偵 倉敷 奏 アスリアさん」
[本] 付き人探偵 倉敷 奏(アスリア)
「何か足らないような気がするんだが何か分からない」
「探偵さんが物理学をたしなんでいて、確率計算が得意、という設定なのだから、謎解きも、そこらへんを絡めてほしかったです。」
「と言うと?」
「例えば、現状の情報だけから算定するに、各シナリオが決定される確率はこれほどなので、このシナリオが一番妥当性がある。よって、“○○”と“その補助”だろう」みたいな。」
「ほお」
「で、加えて、そこに変な人情味が加わって、中村さんが落ちて、「どうやったって“計算”では決定係数が低いが、ポロッとした人間の衝動で、物事の不透明性は補完できるんだよ~」みたいな。」
「ポロッとした人間の衝動を書くのが小説ですもんね」
「人間の衝動が足らなかったのかな」
「今風の文章ではあるかもしれないがやっぱりそれも欲しかった。でもあんまりそれを入れると古臭くなっちゃうから隠し味程度に」
「要求高すぎませんか? 」
「読んで損はないかもしれないが(ストーリーは成り立っている)、ちょっと浅い。推理モノで、かつ、理科系的な要素が入っちゃうと、ちょっと厳しめに採点しちゃいます。」
「ちょっと理系の人が怖くなりました。」
「あなたに そばに いてほしい 木霊さん」
[本] あなたに そばに いてほしい(木霊)
「テキスポ鉄火場大賞」参加作
落選した作品ですが、良かったら「そばにいてほしい」と共に手に取ってみて下さい。
落選した作品ですが、良かったら「そばにいてほしい」と共に手に取ってみて下さい。
「「あなたに」には非常に辛い点をつけてしまったんです。」
「辛いですね(採点表を見る)」
「その理由は「脳腫瘍」という病気にたいするリサーチが不足している印象を受けたせいです。調べたのであれば、もう少し知識の披露がほしい。読者が本を読む喜びは「ストーリーが良い」「知識が広がる(あるいは理知が広がる)」「表現スタイルがすばらしい」の3つがバランスよく配置されていて初めて得られると思うので、最低でも常識のレベルを超えた知識を背景に書き出してほしい。」
「調べますかねそこまで」
「調べてないのであれば論外です。」
「私は今の自分の周期かもしれませんが、こういうラブストーリーは好きだったりします。ただ、ひとつ、家族がなぜ彼女を避けていたのか、わかりませんでした」
「長いのを短くした時点で消えてしまったみたいですね」
「勝手に想像するしかないのだけれど、あそこにある意味不明な寂しさが、逆に、作品の重さにブレーキをかけているかな、と。あそこに整合性があると、作品の重さが際立って、ググッとくるものがあったのかもな、と。お節介かもしれませんが、彼女と家族が仲が良い、とか」
「まあその辺は長いバージョンも公開されるみたいですから」
「また、終わり方が好きだったりします」
「すべて終わりのシーンに向けて走ってますからね。ああこれが書きたかったんだと」
「あの終わり方はけっこう好き」
「地球放牧経営 明智信長さん 」
[本] ソラノイド(太陽系地球外知的生命体)~人肉食品加工業者~(明智信長)
「いろいろやりたくて迷走してるように感じました」
「いや、もう、こんな短い企画で書いちゃあだめな題材でしたね。壮大なスケールで突っ込みどころもも満載でした。(食品の扱いが悪すぎ)」
「面白いが、インパクトが薄い。惹きこまれるような意外性やお馬鹿要素が個人的にはほしい。」
「広がりがありすぎるんですかね」
「NHKの使い方で、何か「変に狙っちゃってる感」があるので、『売り出したいかどうか』で言えば、個人的にはマイナス。少年に、さほど感情移入できなかった(表情が見えず、なんか大人びてるんだか、順応力があるんだか…)」
「うーん。この勢いは嫌いじゃないんだけど点には結びつかなかった」
司会「最後に何か一言」
「いくつか思うことはあるけれど、こういう熱い企画って大切だと思うので、ぜひ長い視点で考えて継続して練っていってほしいなぁ、なんて勝手なことを思っちゃったりします。」
「まず企画として準備不足でしたね」
「疲れた」
司会「それではみなさんどうもありがとうございました」
最終集計
最後の晩餐 A 111点 B 140点 C 96点 D 133点 合計 480点
廣澤家 A 69点 B 129点 C 114点 D 150点 合計 462点
ライノーツ A 114点 B 81点 C 98点 D 154点 合計 447点
西野一族 A 117点 B 150点 C 74点 D 104点 合計 445点
桜館 A 116点 B 155点 C 71点 D 102点 合計 444点
NHK A 103点 B 135点 C 80点 D 84点 合計 402点
蝶の夢 A 80点 B 143点 C 57点 D 120点 合計 400点
希望が A 75点 B 125点 C 63点 D 137点 合計 400点
葉っぱ A 66点 B 120点 C 60点 D 97点 合計 343点
なっち A 95点 B 67点 C 71点 D 89点 合計 322点
付き人探偵 A 56点 B 88点 C 77点 D 97点 合計 318点
あなたに A 84点 B 121点 C 28点 D 81点 合計 314点
地球 A 74点 B 62点 C 70点 D 77点 合計 283点

