mogera
タイトル 方丈記 現代語訳 (あやまり堂訳)
その90
 
山鳥がほろほろと無くのを聞けば、死んだ父や母が呼んでいるのかと思い、
山の鹿が馴れて、近づいてきたりするうちに、俗世から離れたなあと実感する。
時には炉の埋め火をかきおこして、早起きが癖になっている老人の相手をしてもらう。


原文
山鳥のほろほろと鳴くを聞きても、父か母かとうたがひ、みねのかせきの近くなれたるにつけても、世にとほざかる程を知る。或は埋火をかきおこして、老の寐覺の友とす。




※みねのかせき。
峰の桛木。かせ、というのは、「木の枝をYの字形に切ったもの。傾くものを支えたり、さおの先につけて、物を高い所へ押し上げたりするのに用いる」ものですが、そこから転じて、「桛木」で、鹿のことを表すっぽい。
 

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